EDの原因と治し方を解説！年齢別の特徴と自力でできる対策も紹介

2025年12月5日

EDは加齢や生活習慣の乱れ以外にも、若い世代特有の性行為の経験不足やストレスなどの精神的要因も大きく影響し、年齢に関わらず発症します。
EDを治すためには、自分に当てはまる原因を知り、原因に適した治療を行うことが重要です。

EDを早く治したい方に向けて、EDを発症させる原因と年齢ごとの傾向、すぐに取り組める治し方について解説します。
セルフケアの方法と医療機関で受けられる治療法の両方を知ることで、適切な治療法を選択し満足に性行為を行えるようになります。

EDの原因を見分けるための4つの要因

EDの原因は1つではなく、身体的、精神的な要素が複雑に絡み合っています。 加齢や生活習慣病が関係することもあれば、ストレスや服用中の薬が影響する場合もあります。

自分に当てはまるの原因を知りEDを改善するために、代表的な4つの要因を理解しましょう。

分類	詳細
器質性ED	動脈硬化などで血管や神経の機能に異常が起きることで発症するED
心因性ED	ストレスや緊張で勃起機能が正常に働かなくなることで発症するED
薬剤性ED	服用している薬の副作用が原因で発症するED
混合性ED	上記3つの要因が組み合わさることで発症するED

加齢や生活習慣病が関係するED

神経や血管の異常により勃起がうまくいかないEDのことを、器質性EDと呼びます。

勃起するためには脳からの刺激が神経を通じて伝達され、陰茎に十分な血液が送り込まれなければなりません。

加齢により血管や神経の働きが衰えると、陰茎に血液が届きにくくなり勃起機能が低下していきます。
特に40代以降はその傾向が強まり、加齢に伴って生活習慣病のリスクも高まります。

高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、動脈硬化を引き起こし血流を悪化させるため、EDの大きな要因となります。
加齢そのものの影響に加えて、喫煙、過度の飲酒、不規則な生活なども生活習慣病のリスクを高め、結果としてEDを引き起こす要因になるのです。

ストレスや不安が原因となるED

ストレスや不安などの心理的な影響により勃起がうまくいかないEDのことを、心因性EDと呼びます。

勃起するためには性的刺激が副交感神経を通って伝達されることが必要です。
副交感神経は心身がリラックスしているときに活発になりますが、精神的ストレスを感じると自律神経が乱れ、副交感神経の働きが抑えられてしまいます。

仕事、人間関係、将来への不安、睡眠不足などさまざまなストレスの要因が、勃起時に必要なリラックス状態を妨げてしまうのです。

うつ病などの精神障害とEDの関係も深く、抑うつ状態では性的刺激に対する反応が鈍くなることで興奮を陰茎に上手く伝えられず、EDを発症することがあります。

心の状態は勃起機能に大きく影響しており、身体的な不調や障害がなくても精神的ストレスによりEDを発症してしまうことがあります。

薬の副作用がもたらすED

糖尿病や心臓病などの、持病を治療するために使用している薬の副作用が引き起こすEDのことを、薬剤性EDと呼びます。
服用している薬が、性的興奮に必要な神経の伝達や血流量に影響を及ぼすことで発症します。

持病のために日常的に服用している薬があれば、EDの原因になっている可能性があるため、神経や血管に副作用が生じるものでないか医師に確認し、必要に応じて治療内容の見直しを相談してください。

また、鎮痛剤や風邪薬のように一時的に使用する薬でもEDを引き起こすことがあるため、薬の副作用だと気付かず、心身の不調のせいだと誤解しないようにしましょう。

身体と心の不調が重なって生じるED

身体の不調、心の不調、薬の副作用などの2つ以上の要因が重なって起きるEDのことを、混合性EDと呼びます。
生活習慣病による血流の悪化を起こしている場合に、さらにストレスが加わることでEDを発症してしまうことなどが挙げられます。

身体的な原因でEDを発症していたとしても、性行為が上手くいかないことへの不安が積み重なることで心因性の要因が加わり、さらに症状が悪化することがあります。
また、ストレスで勃起がうまくいかないことが続いていくと、血管や神経に負担がかかるようになり、身体的な不調が現れることもあります。
心身どちらかだけの問題ではなく両方の要因が相互に関連することで、EDの発症と悪化を招きます。

年齢で異なるEDの原因！若年層と精神的要因の強い関わり

EDに悩む割合は若年層に少なく、年齢を増すごとに増えていくと思われています。
加齢が進むことで動脈硬化などを発症すると、陰茎に十分な血液が届かなくなり正常に勃起することが難しくなるためです。

しかし、EDはストレスやプレッシャー、性行為の自信のなさといった精神的な要因も大きく関わる病気であり、年齢に関わらず発症します。

EDを適切に治療するために、原因や特徴について年齢による違いを知り、自分に当てはまる原因を絞り込みましょう。

20代のEDの原因はストレスやプレッシャー

20代のEDの原因は身体の不調よりもストレスや悩みなどの精神的な要因が大きく、心理的な負担を感じることで身体が緊張してしまい、正常に勃起しづらくなります。

精神的な要因の1つは、性行為に関する心理的なプレッシャーを感じることです。
性行為の経験が少ないことによる自信のなさや過去の失敗体験、相手を満足させなければならないという思い込みなどが挙げられます。
周囲や相手に相談しにくい悩みであり、若年層ほど関わりやすいEDの原因です。

性に関する知識不足も1つの要因です。
正しい性知識が不足しているために、無意識に刺激の強い自慰行為を行っている可能性があります。
誤った行為が習慣化されてしまうと、通常の性行為で得られる刺激に満足できず、勃起しづらくなってしまうことがあります。

進路の選択やライフスタイルの変化も影響します。
進学や就職に対する不安、慣れない仕事、一人暮らしなど20代で経験する環境の変化は大きなストレスとなり、EDの原因となります。

不規則な生活リズムや偏った食生活は、睡眠不足や疲労を招きます。 結果としてEDを引き起こすうつ症状や過度なストレスになることもあるため、生活習慣による影響も無視できません。

20代は環境の変化が多く、悩みも一人で抱え込んでしまうことが悪循環となり、精神的要因からEDを発症するケースが見られます。

30代のEDの原因はストレスに肥満や高血圧が加わる

20代と比べて30代は、仕事や生活、体調に変化が現れ始める年代で、EDの原因は精神的な要因に加えて身体的な要因も関係します。

仕事の場ではマンネリ化を感じつつも責任が増えていき、業務へのプレッシャーや部下の育成による人間関係の悩みなども尽きません。

糖尿病や高血圧といった生活習慣病が発症し始めるのもこの年代の特徴です。
不規則な生活や運動不足は肥満として現れ、血管の収縮や動脈硬化を進めることは、正常な勃起を妨げる要因になります。

加齢に伴う男性ホルモンの低下も影響し、20代では感じなかった身体の変化や不調がEDの原因となります。

40代以降のEDの原因は加齢と生活習慣病

40代以降になると加齢に伴う身体の変化が大きく、EDの原因は精神的なものよりも身体的な要因の比重が大きくなります。

糖尿病・高血圧・脂質異常症などの発症率が高まり病状も悪化しやすい。

心臓病や脳卒中の既往歴があると動脈硬化が起きやすい。

血管の弾力性が低下すると動脈硬化が進みやすい。

テストステロンの分泌量が低下し性欲そのものが減退する。

動脈硬化やテストステロンの減少は、血流を悪化させ陰茎に十分な血液が届きにくくなることでEDの原因となります。

40代以降は仕事や家庭の責任は依然として重く精神的なストレスも存在しますが、特に身体的な変化がEDの大きな原因となるのが特徴です。 高齢になるほど身体的な要因がEDに大きく関わるようになります。

心身のケアでEDの原因を改善する！自力でできる治し方の効果と限界

EDは生活習慣の改善やメンタルケアなど自力で取り組める改善方法で、症状を軽くできる場合があります。
原因に対して効果のない治療を続けてしまうと、EDの症状が改善するどころか悪化してしまうこともあり非常に危険です。

EDが長引くことは、症状の悪化や他の病気の併発などのリスクも潜んでいることを理解して、正しい治し方を選びましょう。

生活習慣の見直しで勃起機能を回復

EDの症状を改善させるためには生活習慣を整えることが基本です。
生活リズムの乱れや偏った食生活などはEDの原因であり、改善することで血流の悪化や神経の障害が改善され、正常な勃起機能の回復につながります。

改善例	具体的な方法	効果
睡眠時間の確保	7時間以上の睡眠や適度な休養を取り入れる	ホルモンバランスが整いストレスが解消される
適度な運動	ウォーキングや軽い筋力トレーニングを行う	肥満の解消・血流改善に役立ち勃起機能が向上する
バランスのよい食事	タンパク質・ビタミン・ミネラルを接種する	精液の生成・血管の健康を保つ
禁煙	タバコの本数を減らす	血管収縮を防ぎ勃起機能が向上する
適度な飲酒	休肝日をつくり過度な飲酒を控える	アルコールのリラックス効果により緊張が緩和される

規則正しい生活を送ることはEDの原因である生活習慣病の改善やストレス解消に効果があるため、すぐに取り組みましょう。

心のケアで性行為の自信を取り戻す

EDの精神的な原因には自信のなさや不安が大きく関わるため、パートナーとのコミュニケーションや正しい性知識を得ることが、EDの改善に有効です。

性行為の失敗体験やプレッシャーが重なると性行為のたびに緊張してしまい、上手くいかない悪循環に陥ることがあります。

性行為の不安を解消するには、パートナーにEDの悩みを打ち明けて前向きに話し合うことが必要です。
性行為にリラックスして臨めるようになれば、上手くいくことが増えて自信に繋がります。

また、正しい性知識を身に付ければ、性行為への自信がつき、誤った自慰行為を避けることもできます。

専門的なカウンセリングに頼らなくても、パートナーとの信頼関係を深めることで、EDの症状の改善が期待できます。

EDを自力で治せないときは医療の介入で悪化を防ぐ

生活習慣の改善は有効ですが、自己判断ではEDの原因を正しく把握できず適切な治療を選択できないために、症状が悪化してしまうリスクがあります。

セルフケアを続けてもEDの症状に改善が見られない場合は、すぐに医療機関に相談しましょう。

比較項目	セルフケア	医療機関で受けられる治療法
治療内容	生活改善・コミュニケーションなど	ED治療薬・勃起補助具・注射・手術
効果が現れるまで	１か月～数か月以上かかる	即効性がある
根本治療の可否	症状が改善することはあるが根本治療を目的としたものではない	EDの原因を取り除くことができる
安全性	症状が改善せず悪化することがある 心筋梗塞などの重大な病気の併発に気付けないリスクがある	原因や体質にあった治療法を選択できる ED以外の病気の併発も見逃さない

医療機関を頼ることでセルフケアでは届かない原因へのアプローチが可能で、重大な病気の併発リスクも見逃さずに安全にED治療を行うことができます。

EDの原因を解決する医療機関で受けられる治療法と選び方

セルフケアでEDの症状の改善を感じられない場合は、EDの原因に対する適切な治療ができていない可能性があるため、診療を受けて専門医による治療を受けることが有効です。

ストレスや不安などの精神的な要因にも効果があるED治療薬を第一に、自分の原因に対応した治療法を選びましょう。

診療を伴うEDの治し方4種

医療機関を通じて受けられるEDの治療法は大きく分けて4つあります。

医療機関で受けられる治療法は効果や副作用のリスクが異なるため、自分のEDの状態に対して本当に必要な施術か、体質に合うかなどを慎重に判断する必要があります。

ED治療薬は性的刺激に対する反応と血流の増加の両方に効果があり、精神的なストレスが原因となる心因性EDの治療にも適しています。
服用後すぐに効果を感じることで安心感も得られるため、性行為に不安を感じている方は、まずED治療薬の利用を始めましょう。

ED治療薬の効果と種類

ED治療薬は性的刺激を感じたときに陰茎に流れる血流を増やし勃起しやすくするために、血管を拡張させる効果があります。 性行為の前に服用することですぐに効果を感じられます。

副作用には、頭痛、顔のほてり、鼻づまり、腹部の張りなどがありますが、ほとんどは軽症かつ一時的な症状に過ぎません。
また、薬の種類により異なりますが、食事の影響を受けると効果が弱まるものもあるため、空腹時の服用が推奨されています。

ED治療薬にはいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なります。

種類	バイアグラ	レビトラ	シアリス
効果が現れるまでの時間	30～60分	15～45分	30～60分
持続時間	4～5時間	5～10時間	20～36時間
勃起時の硬さ	標準	最も硬い	穏やか
副作用の現れやすさ	現れやすい	現れやすい	現れにくい
食事の影響の受けやすさ	受けやすい	やや受けにくい	受けにくい
1錠あたりの費用	900~1,700円	1,000~1,800円	1,500~1,900円

治療薬の種類によって持続時間や勃起時の硬さなどが異なるため、医師に相談のうえ利用目的に合うものを選びましょう。
ED治療薬を処方してもらうには診療が必要ですが、オンライン診療を利用すると薬を自宅まで郵送してもらうことも可能です。

ED治療薬の処方はオンライン診療を利用する

ED治療薬の処方を受けるには診療が必要ですが、最近ではオンライン診療を利用できる医療機関が増えています。

オンライン診療を利用することで、忙しくて時間が取れない方やEDの治療を周囲に知られたくない方も安心して手軽に治療を始めることができます。

EDの原因は1つじゃない！すぐに治したい場合は治療薬がおすすめ

EDの原因はさまざまで、加齢、生活習慣、ストレス、プレッシャー、持病の影響など複数の要素が絡み合って発症します。

軽度の症状であればセルフケアで症状がよくなることもありますが、改善が見られない場合はすぐに医療機関に相談しましょう。
オンライン診療を利用できる場合は通院の必要がないため、忙しい方や周囲に知られずにEDの治療を進めたい方にもおすすめです。

ED治療薬は精神的要因で発症するEDにも対応しており、服用後すぐに効果を感じられます。早くEDを治したいと思っている方はオンライン診療を利用して治療薬の処方を受けましょう。