バイアグラを普通の人が飲むとどうなる?知っておくべき副作用と効果

バイアグラを普通の人が飲むとどうなる?知っておくべき副作用と効果

ED(勃起不全・勃起障害)の症状は今のところないが、持続力や硬さなど性的パフォーマンスを高めたい、性的な自信を高めたい、なんとなく興味本位で試してみたいという理由からバイアグラの服用考えている人に向けて、安全性やどの程度の効果を得られるのかを解説します。

  • EDの症状がなくても効果はあるの?
  • 普通の人が服用した場合リスクはない?
  • 副作用が出やすくなることはない?
  • 普通の人はバイアグラの処方を受けられる?

上記のような疑問をわかりやすく解決します。

普通の人がバイアグラを服用する前に知っておくべきポイント

勃起機能に問題がない普通の人がバイアグラを服用する場合、過度な期待をしすぎないことが大切です。
普通の人がバイアグラを服用しても安全性の面では基本的に問題はありませんが、人によっては思ったような効果を実感できない場合もあります。

元々勃起機能に問題がない場合、バイアグラを服用しても勃起時のパフォーマンスの振り幅が少ないことから、過度な期待をして服用すると満足できない結果となる可能性が高いです。

  • 人によっては効果を得られないこともある
  • 陰茎が大きくなる効果はない
  • 飲んだだけで性的興奮を得られるわけではない

普通の人がバイアグラを服用する際は、上記の認識を持つことが大切です。

バイアグラを普通の人が飲むとどうなる?効果や安全性

EDの症状がない普通の人がバイアグラを服用しても、健康上の問題が生じる確率は低いです
勃起力が上がったり、回復までの時間が短くなったりとプラスの効果を得られる場合もあります。

ただし、普通の人がバイアグラを服用しても効果には個人差があり、人によっては思ったような効果を得られない場合もあるため、バイアグラに過剰な期待を持って服用しないことが大切です。
また、陰茎が大きくなったり性欲が高まったりすることはないというような、正しい認識を持つことも重要なポイントとなります。

バイアグラの働きとは?

バイアグラとは勃起をサポートするための治療薬です。
主成分シルデナフィルはED(勃起不全)の原因であるPDE5という酵素の働きを阻害し、性器周辺の血管を拡張させます。
その結果、バイアグラを服用すると勃起状態を補助します。

実際にEDの症状がない普通の人がバイアグラを服用すると、どのような効果を得られる可能性があるのか解説します。

1勃起しやすくなる

ED症状がない普通の人がバイアグラを服用すると、少しの性的刺激を受けたときでも勃起しやすくなります。
これはバイアグラの血管拡張作用によって、陰茎への血液量も増えるためです。

バイアグラによって勃起しやすくなるのは、服用してから1時間程度経過してからです。

2陰茎が硬くなりやすくなる

バイアグラを服用して陰茎(陰茎海綿体)の血液量が増えることで、通常よりも勃起した時の硬さが増しやすくなります。

研究結果によると、EDの症状がない男性でもバイアグラ使用後に勃起硬度スケールで測定した硬さが10~15%増加したという報告があります。

3勃起状態をキープしやすくなる

ED症状がない普通の人でもバイアグラを服用すると、勃起した状態を長時間キープしやすくなるため、中折れや早漏防止に繋がる可能性があります。
そのため、勃起力に問題はないが早漏ということにコンプレックスを感じている人も、バイアグラを服用することで改善に繋がる場合があります。

研究結果によると、持続時間も平均で20~30%延長した例も発表されています。

4回復までの時間が短くなる

バイアグラを服用すると、射精後に興奮状態が一気に冷める「賢者タイム」と呼ばれる状態を、いつもよりも短い時間で乗り越えることができる可能性があります。
そのため、EDの症状がない人でもバイアグラを服用することで、2回目以降も再勃起しやすい状態にサポートします。

バイアグラは服用してから30~1時間で効果が現れだし、効果が持続する時間は4~5時間程度です。
持続時間には個人差はありますが、効果が持続している間は再勃起をサポートしやすい状態がキープされます。

間違ったイメージでバイアグラを服用しないことが大切

普通の人がバイアグラの使用を検討する際のチェックポイント

EDの症状がない普通の人は、バイアグラの効果を過度に期待しないことが重要です。
バイアグラの効果は、個人の体質や期待値によって大きく異なります。
過度の期待やプレッシャーはかえって逆効果になることもあるため、以下のように正しい認識を持つようにしましょう。

バイアグラの正しい認識

  • 性欲が高まるわけではない
  • 服用しただけで勝手に勃起することはない
  • 陰茎が大きくなるわけではない
  • 勃起力に問題がない人は効果を実感できないこともある

バイアグラはあくまで自然な勃起をサポートする治療薬であり、精力剤とは異なります。
そのため、バイアグラを飲んだだけでムラムラしたり、性的刺激がないのに勝手に勃起したりする効果はありません。

また、勃起機能を十分に持つ普通の人は、バイアグラを服用しても効果を実感できないことも多く、プラセボ効果(思い込み)の要素も否定できないのが実態です。

勃起機能に問題がない人が服用してもメリットがない場合も

現段階でEDの症状がなく、バイアグラを服用しなくても勃起のコンディションに問題がない場合は、無理に服用する必要はありません。
服用しても満足できる効果を得られないことがあるためです。

ただし、性交渉にメンタル面で不安を抱える人は、万が一に備えてバイアグラを所持しておくことで心理的な支えになり、自信を持つことに繋がる場合があります。

普通の人がバイアグラを服用する際のポイント

EDの症状がない普通の人がバイアグラを服用する時のポイントは、ED治療で服用する時と特に変わりはありません。
バイアグラは一般的に性行為の1時間くらい前に服用するのが最も効果的です。
バイアグラを正しく服用するためのポイントは以下の通りです。

  • 服用タイミング:性行為の約1時間前
  • 食事との関係:空腹時が効果的、高脂肪食後は効果が遅れる
  • 初回の用量:少量(25mgや50mg)から始める
  • 服用頻度:1日1回まで
  • 飲み方:水と一緒に、噛まずに飲み込む
  • アルコール:少量なら可、大量摂取は避ける

バイアグラは含有量の違いによって25mgと50mgの2種類があります。
日本人の標準量は50mgですが、ED症状のない普通の人は低用量の25mgでも十分に効果を得られる可能性が高いです。

副作用のリスクも25mgのほうが低いため、普通の人が初めてバイアグラを服用する場合は25mgからスタートするようにしましょう。

普通の人がバイアグラを服用した場合の副作用やリスク

バイアグラを普通の人が飲むと副作用が起こる可能性がある

バイアグラの副作用は顔のほてり、頭痛、鼻づまり、消化不良などが一般的です。
EDの症状がない普通の人がバイアグラを服用したときも、EDの治療で服用する場合と同様の副作用があります
発症率や症状の重さの違いは発表されていないため、EDの症状がない場合に服用しても、特に一般的な副作用の違いはないと認識しておきましょう。

副作用リスク 発症頻度の国内データ
血管拡張
(頬や顔のほてり、潮紅)
5.78%
頭痛
(血管拡張による軽度から中度の頭痛)
3.87%
めまい・胸痛・動悸・悪心など
(軽度の血圧低下による症状)
0.1~1%未満
高血圧・嘔吐・胃炎・下痢など 0.1%未満

これらの副作用は血管を拡張する作用によるもので、通常は数時間で自然に収まります。以下の対処法を試してみましょう。

  • 十分な水分を摂取する
  • 服用量を調整する(医師と相談)
  • 症状が強い場合は市販の頭痛薬を利用
  • 涼しい環境で休息する

これらの副作用は一般的に心配するほどのものではありませんが、不快に感じる場合は医師に相談して用量調整を検討することも大切です。

普通の人がバイアグラを服用するリスクは?

EDの症状がない普通の人がバイアグラを服用することによるリスクは、元々の健康状態に問題なければ特にありません。
ただし、持病を患っている人はバイアグラを服用することで重篤な副作用を起こすリスクがあるため、医師との相談が必要になります。

EDの症状がない普通の人でもバイアグラの服用がNGの場合

  • 重度の肝機能障害のある人
  • 脳梗塞・脳出血・心筋梗塞を最近6ヶ月以内に患っている人
  • 網膜色素変性症を患っている人
  • 硝酸薬(ニトログリセリンなど)を服用している人
  • バイアグラの成分にアレルギーがある人

上記以外にも、高血圧や低血圧、不整脈、腎障害を患っている人や出血傾向にある人もバイアグラの服用ができない場合があります。
バイアグラの服用を検討している場合は、必ず主治医に確認するようにしてください。

バイアグラの服用を続けても効き目が悪くなるリスクはない

バイアグラの服用を長期間続けても、本来の勃起力が低下するリスクはありません。
ただし、勃起力に問題がないのに服用を続けてしまうと、「バイアグラがないと自信が持てない」という思い込みから、薬頼りになってしまう心理的なリスクはあります。
そのため、不必要に長期間服用を続けることはおすすめできません。

普通の人でもバイアグラを服用できない場合や併用禁忌薬

普通の人でもバイアグラを併用できない薬

硝酸剤(ニトログリセリンなど)との併用は絶対に避けてください。急激な血圧低下によって、生命に関わるリスクがあります。α遮断薬や他のED治療薬との併用も注意が必要です。

併用禁忌・注意薬
  • 硝酸剤(硝酸イソソルビド、ニトログリセリンなど):絶対禁忌
  • α遮断薬(タムスロシン、ドキサゾシンなど):血圧低下リスク
  • 他のED治療薬(タダラフィル、バルデナフィルなど)
  • 特定の抗真菌薬(イトラコナゾール、ケトコナゾールなど)
  • 一部のHIV治療薬(リトナビルなど):血中濃度上昇

これらの薬を服用している場合は、バイアグラを使う前に必ず医師に相談してください。薬の種類によっては数日間の間隔を空ける必要がある場合もあります。

女性の服用はNG

バイアグラを女性が服用することは、安全性が確認されていません。
性欲向上や性的快楽が増すというのはあくまで憶測で医学的根拠はないため、興味本位で服用したり、パートナーに無理やり飲ませたりする行為はやめてください。

普通の人でもバイアグラの処方を受けられるの?

医療機関ではバイアグラの処方を受けられるのは、原則としてED(勃起不全)の症状がある人のみです。
勃起機能に悩みがない普通の人が「勃起力をさらに向上したい」「継続時間を長くしたい」という理由でバイアグラの処方を受けることはできません。

ただし、EDと一口に言っても勃起できない状態だけを指すわけではなく、以下のような症状に少しでも該当する場合があれば、バイアグラの処方を受けられる可能性が高いです。

  • 昔よりも勃起時の硬さが違う気がする
  • 中折れの経験がある
  • 朝立ちの回数が減った
  • 性的パフォーマンスへのプレッシャーがある

上記以外にも、EDの症状がなくても不安や自信のなさがある場合や、パートナーとの関係に満足していないといった心理的な問題から、バイアグラを服用したいと考えている人も医師に相談することで処方を受けられる場合があります。

手軽さを重視して個人輸入の通販で購入するのはNG

個人輸入の通販サイトの多くは偽造品の危険性があります。
偽造品は有効成分の含有量が不明確または表示と異なる、有害物質が混入している可能性がある、品質管理が不十分、適切な保管状態が保証されていないといったリスクがあります。
値段の安さや手軽さに惹かれて個人輸入の通販サイトで購入しないようにしてください。

ED症状がない普通の人がバイアグラの処方を希望する場合でも、必ず医療機関を受診し、医師と相談した上で処方を受けるようにしましょう。

EDではない人がバイアグラの効果を過信するのは危険

勃起機能に問題がない場合でも、バイアグラを服用すれば性交渉の満足度が上がりそうという理由だけですぐに服用し始めるのは危険です。
バイアグラの効果にだけ目を向けるのではなく、副作用や依存のリスクも理解した上で判断することが大切です。

短期的な効果 勃起力の向上・安心感などは期待できる
→ただし、勃起機能に問題がない人は効果を実感できないこともある
副作用・リスク EDの人との違いはない
医師の見解 EDに該当しない人の服用は推奨されていない

バイアグラの効果を得られて勃起状態が良くなったとしても、必ずしも性的満足度が比例するわけではありません。
勃起機能の問題以外に性生活に問題がある場合は、パートナーとの関係性や心理ケアも重要になります。
安易にバイアグラを飲めば全て解決すると思わず、総合的な視点で対処することが長期的にはより効果的です。